ゼロサム (Zero-Sum)
一方の行為者の利得は必ず他方の損失でなければならないとする誤った信念であり、任意の取引が双方に価値を生み出すことを無視している。ゼロサム思考は強制を煽り(お前が負けねば私は勝てぬのなら、力は「正当化」される)、自由な交換、革新、協力がいかに総体を増やし、被害者なくして万人をより豊かにするかを人々に見えなくする。それは新たなパターンと可能性が絶え間なく創発する無限の変化と矛盾する。ゼロサムのモデルに囚われた社会は、生産と取引ではなく窃盗と制御に走り、再分配を創造と取り違える。論理が示すところでは、双方が取引に同意するならば、双方が自らの尺度で価値を得るのであり、富が固定されていないことが証される。ゼロサムは、社会主義、専制、戦争を支える精神的誤りである。